第1回 メンドシーノ・ギャラリーズ 1

 メンドシーノには、いくつかのギャラリーがある。なかでもアートセンターは、絵画・陶芸・ガラスワーク・木工芸などのワークショップがあり、毎日アートやクラフトを志す人達が作業をしている様子がうかがえる。外の花々で覆われた庭には、鉄製有機的オブジェが点在し、センター内には3つのギャラリースペースとショップ。

 中庭では、訪問団の子供達が粘土遊びをしている。わたしは、ギャラリー探索に余念がない。その間、子供はほとんどギャラリー内に侵入して来ない。子供達には興味の湧かない空間か?と思いきや数人の子供達がドカドカ。

―小田さん、水、飲みた〜い。どこ。―             

 一番広いスペースは企画展、ゲストルームをかねた常設展示スペース、そしてショップ奥のレンタルスペース、ショップの一部の壁にはデパートなどでよく目にするミニギャラリーという具合である。

 その多くは絵画が飾られ、フロア―の中央には洋服とも布のオブジェともおもえる物が居座っている。ショップには、様々なおみやげ物に混ざってクラフトマンが手がけたらしき洒落た小物たちが並ぶ。

 そう、メンドシーノ周辺には、古くからサンフランシスコなどの都市部から、製作の場を求めて移り住むアーティストやクラフトマンが多いと聞いている。  

 そもそも、以前から気になっていたメンドシーノに出掛けるきっかけになったのは、わたしの個人旅行ではなく村の子供達をそこへ連れていくためであった。

 しかし、ただ村の旅行団として子供達を連れていくだけでは飽き足らない私としては、密かにいや大胆にもメンドシーノ周辺に住むと言われている彼らに行き会いたいからでもあった。

 日本から海を渡り、サンフランシスコのダウンタウンを駆け抜けゴールデンゲート通りハイウェーを走ること3時間、あたりは穏やかな丘陵地帯。ぶどう畑が点在し、明るい日差しと淡い緑、どこからかワインの香、そう、この辺りはカリフォルニアワインの産地でもある。−さっそく、ワイナリの品定め−

 さらに、走るとあたりの景色が一変する。うっそうと立ち並ぶ、巨木の数々。

 レッドウッドの森であった。わたしの得意分野でもある。わたしの気配を察してか子供達の質問責め。                    

 −小田さん、どうしてこの木、穴があいてるの?−

 −この木、何歳?メンドシーノ、まだ?−

 −お腹スイタ。−

 やがて、大きな川沿いに森を抜け出すと、海に出た。メンドシーノは岬に立つ小さな町であるが、歴史を感じる建造物が多い。どれも、古い木造の建物でペンキをなんども塗り替えしてあり、ひとたちの家や街に対する思いが伝わる。



05/08/18 10:43

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アメリカ・メンドシーノを舞台に、街の風景、木にまつわるアツイ 話、人々との出会い…つれづれなる度の記録です。 ホットでクールな人柄を映す、単純明快な「ひとりごと」。
 
こんな雰囲気の工房で、日々作品に取り組んでいます。 工房の様子を少しだけご紹介。

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